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優しき挑戦者たちとひらく、
ボランティア新時代!

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●はじめにより
この本を手にとってくださった方に、まず、クイズです。
「ボランティア」「インフォームド・コンセント」「ノーマライゼーション」
この三つには、いくつも共通点があるのですが、なんでしょう?
「みんなカタカナ」ですって? 正解!
そう、いずれも、海の向こうから日本にやってきました。
そして、誤解されました(誤解の数々は、本文をどうぞ)。
「ボランティアでお願いします」は、日本ではふつう、「タダでやってね」という意味です。
でも、英語のボランティア、北欧語のフリヴィリには、「無料で」という意味はまったくありません。
語源は、ラテン語のウォロ(Volo)。「喜んで〜する」「進んで〜する」「志す」という意味です。
ラテン語の研究者によると、「いやいや〜をする」という意味のノロ(Nolo)と対になっていて、
ウォロには命令形がないのだそうです。
「ボランティア」の日本語訳の中で、私がもっとも素敵だと思うのは、
「ほっとかれへん」「がまんでけへん」。
日本のボランティア推進組織の老舗中の老舗、大阪ボランティア協会事務局長の早瀬昇さんの訳です。
ボランティアの「ボル」は、火山を意味するボルケイノと同じで、中から噴き出してきて、
止めようとしても止められない思いを表わしているといわれます。
星空を取り戻したい、震災にあった人たちをなんとかしたい――抑えきれない思いに突き動かされて、
人はボランティアになります。
では、語源どおりのボランティア、「優しき挑戦者」のみなさんに、ご登場いただきましょう!

詳しい内容はこちらから

著者紹介 目次 大熊由紀子さんその他の本

大熊 由紀子(おおくま ゆきこ)

国際医療福祉大学大学院教授・佛教大学社会福祉学部客員教授・
千葉県健康福祉政策担当参与・国立大学法人筑波技術大学理事

東京大学教養学科科学史・科学哲学分科卒業後、ただちに朝日新聞社入社。
社会部記者、科学部記者、科学部次長を経て、1984年、朝日新聞・女性初の論説委員に。
医療、福祉分野の社説を17年間担当。
大阪大学大学院教授(ソーシャルサービス論)、日本福祉大学客員教授、
介護対策検討会委員、医療審議会委員、国民生活審議会委員、全国ボラン
ティア活動振興センター運営委員などを歴任。2004年より現職。

福祉と医療・現場と政策をつなぐ「えにしネット」のホームページ
http://www.yuki-enishi.com/  で、最新の発信をご覧いただけます。

1章 ボランティアするのは楽しい、されるのは気が重い

     アルビノ――二万人に一人の若者たちが出会った
     和製ヨン様が起こした、三つの奇跡
     べてるの家のゲンチョーさん
     大活躍! オシッコボランティア
     オーフス方式の生みの親、エーバルト・クローさん
     住民と行政が一緒に――千葉方式から条例へ

2章 真のボランティアは、自分がボランティアと気づいていない

     「過激な長老」日野原重明さん
     目からウロコの歯の革命
     「内部告発」という名のボランティア
     「Cネットふくい」は、仕事で元気
     星子ちゃんが残した、「医療情報開示」への道

3章 ボランティアは、法律を超える、制度を超える

     ノーマライゼーションの生みの父、バンクミケルセンさん
     ノーマライゼーションの育ての父、ベンクト・ニイリエさん
     「施設は有害」と語った三人目の父、グリューネバルトさん
     このゆびとーまれ――子どもも、お年寄りも、笑顔
     知的なハンディが重くても、愛する人と、故郷のまちで
     新知事の秘められた過去と長野発の福祉改革

4章 ボランティアは、伝染する

     夢をはこぶ「ふわり」の風
     父母と医師たちの、ご近所プロジェクト
     「あの池田市」に生まれた、咲笑という居場所
     退院した人たちがまちで暮らす、志のネットワーク
     「日本中にあったらいいな」のコミュニティケア
     まちで、みんなで、認知症をつつむ
     サポートハウス「年輪」――十人十色のさりげないケア

5章 ボランティアがつながると、社会が変わる

     挑戦――男の子育て、怪傑そして課長補佐
     子育てを男女で楽しむノルウェーで
     煙の上にも30年、そしていま
     子どもの救急医療が危ない!
     命の輪をつなぐ、自死遺児たち
     政治家とボランティア魂

恋するようにボランティアを

 

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